分析：10.11の暴落後、長期保有者による史上最大級の売却が発生し、BTCのコスト構造に大きな変化

BlockBeatsの報道によると、12月22日、オンチェーンデータアナリストのMurphyは10月11日の急落を今回の下落の起点と見なし、過去2ヶ月間でBTCの保有コスト構造に大きな変化があったと分析しています：

BTCが最も多く蓄積されている区間は8万～9万ドルで、合計253.6万枚となり、10月11日と比較して187.4万枚増加し、現時点で最も強いサポート区間となっています。次いで9万～10万ドル区間（32.4万枚増加）、10万～11万ドル区間（8.7万枚増加）となっています。

BTCの現在価格を中間線とした場合、上方の含み損保有分は合計616.8万枚、下方の含み益保有分は合計746.2万枚となっています。Satoshi Nakamotoおよび長期的に失われたBTCを除けば、現在ほぼ保有構造の上下バランスが取れている状態です。

10月11日の急落から12月20日までの間、下方の利益確定分は合計133万枚減少し、上方の塩漬け分のうちコストが11万ドル以上のものは合計90.2万枚減少しました。一方、コストが10万～11万ドル区間のBTC数量は減少せず、逆に8.7万枚増加しています。今回の下落では、トップ付近の保有分が多く売却され、それ以外の保有分は静観しています。

利益確定分が大量に売却されており、四年周期説やマクロ経済の不確実性、あるいは量子コンピュータによる脅威など市場の懸念から、長期保有者が史上最大規模の売却を進めています。特にコストが6万～7万ドル区間のBTCが最も多く売却されており、これは主に2024年米国大統領選挙前に蓄積された保有分で、利益が大きく減少したことで現金化を急いでいます。

現在、7万～8万ドル区間は相対的な「空白地帯」となっており、残っているBTCはわずか19万枚です。この価格でBTCを保有している市場参加者はごく少数であり、もしこの区間まで下落した場合、大量の新規流動性を呼び込み、サポート要因となる可能性があります。